ANNnewsCH 「今そこにある危機」“核兵器並み”の脅威 新型AI『クロード・ミュトス』【報道ステーション】(2026年4月24日)

「今そこにある危機」“核兵器並み”の脅威 新型AI『クロード・ミュトス』【報道ステーション】(2026年4月24日)

24日、金融庁で行われた緊急会合。日銀の植田総裁をはじめ、三井住友、三菱UFJなどメガバンクのトップが集まりました。

議題は、アメリカで今月発表された最新のAI『クロード・ミュトス』についてです。

片山さつき金融担当大臣
「サイバー攻撃によって、直ちに市場の影響や、信用不安にまで波及し得る。まさに、これは、今そこにある危機である」

『チャットGPT』や、グーグルの『ジェミニ』などと並ぶ、AIのモデル『クロード』。手がけるのは、サンフランシスコの新興企業『アンソロピック』です。

『クロード』の従来モデルは、アメリカ軍が、ベネズエラの大統領拘束作戦に活用。イランとの戦闘でも、攻撃目標の位置を特定するために使ったことが報じられています。

最新モデル『クロード・ミュトス』の最大の特徴は、システムの脆弱(ぜいじゃく)性を見つける力が格段に高いこと。そして、その脆弱性を突く、サイバー攻撃能力も、人の想定をはるかにしのぐといわれます。“核兵器並み”と恐れられるのは、この点です。

CNN(8日)
「アンソロピックは、最新のAIの一般公開を見送りました」

アンソロピックは、いま一般公開するのは危険だとして、提供先をアップルやマイクロソフトなど、一部に抑えて、防御策の構築を急ぐ異例の対応を取っています。

しかし、悪用の危険性は、日々、高まります。

アメリカでは、今月上旬、ベッセント財務長官が、銀行トップを集めてリスクを警告しました。

サイバー攻撃の脅威からは、海を隔てた日本も逃れられません。

片山さつき 金融担当大臣
「AIの進展が金融分野にもたらす変化から、新たな備えが必要になり、経営判断が、一層、重要になってくるということです」

◆世界の安全を脅かす恐れのあるAIが開発され、日本も対応に乗り出しています。その脅威とは、どれほどのものなのでしょうか。

新型AI『クロード・ミュトス』について、内閣府のAI戦略会議座長で、東京大学大学院の松尾豊教授に聞きました。

このクロード・ミュトスは、特に、システムの脆弱性を発見する能力に長けているAIです。例えば、長年、スマホやパソコンの基礎として使われてきたシステムの脆弱性を、短時間で見つけたとされています。

『クロード・ミュトス』は、例えるなら“絶対に開けられない金庫の開け方を一瞬で見つけられる”AI。つまり、“弱点”を見つけられるなら、攻撃もできるということになります。

開発したアンソロピック社自身も、この能力に驚いていて、「危険だ」と自主的に非公開にしました。ただ、ミュトス並みのAIをほかの企業や国が持つことは時間の問題で、特に金融機関に悪用される懸念が高いため、各国が危機感を持っているといいます。

松尾教授は「国防上、非常に重要なサイバーセキュリティーの分野で、核兵器並みのインパクトがある技術。悪用された場合、敵国の通信や水道、電気などの社会システムを全部止めて、社会機能を麻痺させることも可能になる。核兵器のように開発や保有がわかりにくく、国際的なルールを設けて、管理していくのが難しい」といいます。

◆今後、私たちはどう向き合っていけばいいのでしょうか。

松尾教授は「最強のAIが安全保障の問題に直結するなか、海外企業の開発力に頼り切るのはリスクが高い。日本のAI開発能力は、アメリカや中国には劣るが、防御するためのAIを開発をする技術はあるので、“盾”となるAIのために開発能力を強化すべき」と指摘します。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2026
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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