#ANNnews 燃油不足で旬の「春シラス」漁ピンチ 混乱続く中東情勢…各地でGWの観光に打撃【サタデーステーション】(2026年4月25日)



燃油不足で旬の「春シラス」漁ピンチ 混乱続く中東情勢…各地でGWの観光に打撃【サタデーステーション】(2026年4月25日)
影響が長期化している中東情勢。ホルムズ海峡をめぐる混乱は、間もなく始まるゴールデンウィークにも、暗い影を落としています。(4月25日OA「サタデーステーション」)

■イラン側が「前向きな姿勢」

日本時間25日未明、アラグチ外相率いるイランの代表団がパキスタンに入りました。ロイター通信によると、アラグチ外相は、アメリカとの協議における、イラン側の提案について仲介役のパキスタン側と話し合うということです。その後、パキスタンがアメリカ側へ伝えるとしています。

一方のアメリカ代表団は、25日にパキスタンに向かうとしています。

アメリカ レビット報道官(ワシントン  24日)
「イラン側がここ2日ほど、“前向きな姿勢”を見せているため、イラン側の主張を聞いてみるつもりです」

イラン側が示しているという“前向きな姿勢”とは。ホワイトハウスに独自の人脈を持つ、明海大学の小谷教授に聞きました。

明海大学 小谷哲男教授
「イラン側は、当初から表で言っていることと水面下で言っていることがかなり違うらしいんですね。ですから今回のレビット報道官の発言が“本当である”という可能性もある。イランとしても、今回アラグチ外相がパキスタンに行くということは、停戦に向けた再協議をすることは考えているということだと思うので、どのような条件がイラン側から出てくるか、それをアメリカがどこまで受け入れるかが焦点になってくる」

ホルムズ海峡が実質的に封鎖されて、間もなく2カ月。状況は悪化しているように見えます。イラン国営放送が24日に放送した映像では、2隻のコンテナ船が、イラン側の許可なくホルムズ海峡に進入しようとしたとして、革命防衛隊が「拿捕」したと伝えました。

海峡に関する不安は、他にもあります。機雷です。ワシントン・ポストは、国防総省が21日、イランがホルムズ海峡周辺に、機雷を20個以上敷設した可能性や、その除去には6カ月かかる可能性などを議会に報告したと伝えました。もしそうだとすると、海峡を通れるようになるのはかなり先になりそうです。

■燃油不足GW観光に打撃 旬のシラス漁ピンチ

その影響が、ゴールデンウィークを迎える日本各地へもじわじわと広がり続けています。日本有数のシラスの産地、静岡県の漁港では、燃料不足が貴重な観光資源を直撃していました。

大井川港漁業協同組合 高橋昭弘さん(静岡・焼津市 24日)
「3月末の時の状況として(燃料を)入庫する見込みがなくなったよと販売元から連絡があって」

現在は、残っている燃料を長くもたせるために、1回の給油量に制限を設け、漁を続けている状態だといいます。そのため。

大井川港漁業協同組合 高橋昭弘さん(静岡県・焼津市 24日)
「一番のメインの物産ではあるんですけど生シラス。イベントの方まで回すことができない…」

毎年1万人ほどが訪れるというゴールデンウィーク中の朝市。とれたての生シラスを求めて大行列ができるほど目玉の「生シラスの販売」ですが、今年は燃料の確保が難しいなどとして、中止することが決まりました。

大井川港漁業協同組合 高橋昭弘さん(静岡県・焼津市 24日)
「これからシラスの最盛期に向け、十分な燃料確保ができるのかも不安なところ」

湘南シラスが有名な神奈川県では。

報告・水野正路ディレクター(神奈川・茅ヶ崎市 25日)
「お店の前には多くの人が集まっています」

名物のシラスを求め行列ができていました。

生シラスを食べたお客さん「おいしい!」

ゴールデンウィークは稼ぎ時ですが、今年は不漁でもあるといいます。

あさまる女将 北村佳子さん(神奈川・茅ヶ崎市 25日)
「今日は船出して生シラスとれましたけど、先々週は燃料も値上がりして(シラスが)1匹もいないと大損なので(漁を)お休みしてました」

サタデーステーションはお店に出されていたこのシラスをまさに今朝、獲りに出た船に同行させてもらいました。船を走らせていると…

シラス漁師 北村航平さん(神奈川・茅ヶ崎漁港 25日)
「これシラス!(モニターの青いやつ?)そう、シラス」

シラスがいる位置に向かい、おろした網を引っぱり揚げます。

シラス漁師 北村航平さん(神奈川県・茅ヶ崎漁港 25日)
「(今日の漁はあたり?)ちょっといいぐらい」

きょうは今シーズンで一番とれたというシラス。ただ頭をよぎるのは、高騰する燃料費のことです。

シラス漁師 北村航平さん(神奈川県・茅ヶ崎漁港 25日)
「遠くに探しに行くとなれば速度は考えますね(スピードを)あげればあげるだけ燃費は悪くなる」

スピードはなるべく落として走行。シラスが確保できた日は燃料の消費を減らすため短時間で切り上げるよう節約しているといいます。こうした負担を強いられる漁業の現場に対しては、農水省も十分な燃料が回るよう調査の意向を示しています。

■休業続く温泉施設 “苦肉の策”でGWに再開へ

臨時休業を迫られていたのは、兵庫県の温泉施設です。

こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 杉尾吉弘代表(兵庫・丹波篠山市 25日)
「こんなん初めてですわ。燃料がないということで(休業)」

温泉を温めるためのボイラーに欠かせないのが「重油」。先月初旬に1リットル80円ほどだった値段は、数週間後には160円近くなったと言いますが。

こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 杉尾吉弘代表(兵庫・丹波篠山市 25日)
「(業者には)金額の問題じゃなくて量が足りないと言われた」

こちらの温泉が必要としていた量の重油が入って来なくなったため、3月28日から休業しています。そのため営業日を減らし、風呂の温度も2℃ほど下げるなど対策をして1カ月あたりの重油の使用量を3割程削減。来週4月29日からの再開を予定しています。

こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 杉尾吉弘代表(兵庫・丹波篠山市 25日)
「ゴールデンウィークまでにあけたかった。あけたら周辺のお店も売り上げ増えるからね」
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