ANNnewsCH 地下駐車場浸水で国が一部補償へ 国交省が「止水板」の故障を4年放置 三重・四日市【グッド!モーニング】(2025年12月25日)
今年9月の記録的な大雨で、三重県四日市市の地下駐車場が浸水した問題です。車の所有者に対し、国が一部補償する方針を明らかにしました。
■地下駐車場浸水 一部補償へ
今年9月12日、四日市市では、1時間雨量が123.5ミリという観測史上最大の大雨が降りました。
地下駐車場「くすの木パーキング」には大量の雨水が流れ込み、274台の車が水につかり、大きな被害が出ました。
駐車場の一部を所有する国土交通省が、浸水を食い止める「止水板」の故障を把握していましたが、4年近く放置していたことも明らかになりました。
復旧検討委員会 川口淳委員長
「同様な地下施設においても、このような被害が二度と起こらないような未来志向の取りまとめになればと思っている」
24日、取りまとめられた「最終報告書」では、所有者と運営者は大いに反省すべきと厳しく指摘されました。
「浸水は天災ではあったものの、止水板などが適切に機能すれば、ある程度対応できた」と結論付けました。
国交省三重河川国道事務所 大吉雄人所長
「止水板の故障が被害拡大の一因に関与していたことを重く受け止め、一定額の金銭の支払いを前提に示談する方向で検討したい」
車を失った被害者が今の胸中を語りました。
■車を失った男性「防げたはず」
記録的な大雨で、300台近くの車が水につかった地下駐車場の被害。止水板の故障が被害拡大の一因になったとして、国は車の所有者に一部補償する方針を明らかにしました。金額などは決まっておらず、来月に公表する予定です。
車が浸水する被害に遭った中村泰三さんが胸の内を語りました。
「値段の問題ではなくて(車には)いろんな思い出とかがあるので、非常にショックでしたね」
大雨当時、自身の車1台と従業員の車1台を止めていて、どちらも廃車になったということです。
「(当日)電話をして、地下2階は少し水が入ってきているが、地下1階は大丈夫ですという案内だったので、安心してそのまま置いてしまいましたね。起こったことは仕方がないが、防げたのかなと思います」
(「グッド!モーニング」2025年12月25日放送分より)
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