ANNnewsCH 鴨川のメガソーラーで違法伐採 有識者ら現地立ち入り調査 千葉県「適切に行政指導」【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年12月24日)

鴨川のメガソーラーで違法伐採 有識者ら現地立ち入り調査 千葉県「適切に行政指導」【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年12月24日)

 千葉県鴨川市のメガソーラー建設現場で、新たな森林の違法伐採が発覚し、23日に専門家らが調査に入りました。全国でメガソーラー建設計画を巡ってトラブルが相次ぐ中、政府は規制を強化する方針を明らかにしました。

■千葉県「適切に行政指導」

 木はなぎ倒され、山の斜面にそのままになっています。

 木が無造作に放置された鴨川市のメガソーラーの建設現場。事業者は146ヘクタールという広大な敷地で36万5000本の樹木を伐採し、47万枚のソーラーパネルを設置する計画を立てています。

 しかし、本来残すべき森林を伐採したとして現在、工事は中断。県によると、これまでに事業者が伐採した森林の面積は、合わせておよそ2.4ヘクタールに上ります。

熊谷俊人千葉県知事
「技術的な助言をいただくことを目的に、鴨川市と連携して有識者会議を立ち上げた。幅広くご意見を伺いながら、事業者への行政指導などを適切に行う」

 23日、現地では防災・森林・太陽光発電などの専門家で構成された有識者会議委員らによる立ち入り調査が行われました。

 13カ所ある現場のうち3カ所を回り、伐採箇所の状況や地形、地質などを確認したということです。

京都大学(防災・地すべり専門)
釜井俊孝名誉教授
「いろんな技術的な課題がある。そういった課題を解決しなきゃいけない現場だと分かった」

■環境アセス 対象を拡大

 全国で相次いでいるメガソーラー建設計画を巡るトラブル。23日、政府は2027年度以降は補助金の廃止を含めて検討することなどを盛り込んだ対策パッケージをまとめました。

木原稔官房長官
「自然環境や安全や景観などさまざまな懸念が生じる事案が一部の地域に見られている。不適切な事業に対しては、厳格に対応する必要がある」

 対策パッケージには、自然破壊を防ぐため事前に環境への影響の調査などを行う環境アセスメントの対象を拡大することや、地方との連絡会議設置などが盛り込まれました。

 そのうえで、政府は「地域との共生や環境への配慮を徹底し、再生可能エネルギーの導入を引き続き進めていく」としています。

(「グッド!モーニング」2025年12月24日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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