#ANNnews 92歳夫が91歳妻を殺害「早く楽にさせてあげたい」　コードで首絞める【グッド！モーニング】(2025年8月15日)

■「早く楽にさせたい」一体何が

　警察官に支えられながら車に乗り込む野村八郎容疑者。事件が判明したきっかけは今年3月、親族から警察にかかってきた1本の電話でした。

親族からの通報
「祖父母と連絡が取れず、様子を見に来た。警察官に一緒に確認をしてほしい」

　千葉県一宮町にある容疑者の自宅に駆け付けた警察官が発見したのは、2階の寝室で仰向けになり、ベッドで倒れている男女の姿でした。

　一人は野村八郎容疑者で、もう一人は妻の奈美子さんでした。2人は病院に搬送されましたが、奈美子さんはその後、死亡が確認されました。

野村容疑者
「早く楽にさせてあげたいという思いでした」

　妻の首を電気コードで絞めたと話す夫。90歳を超える老夫婦の間に、一体何があったのでしょうか。

■「妻と心中しようと」

　2人の関係について近所の人は、次のように話します。

近所の人
「野村さん（容疑者）自体は正義感が強いんですよ。だから、ものすごく奥さんのことを大事にしていた」

　見えてきたのは、91歳の弱った妻を介護する92歳の夫の姿でした。

近所の人
「体調壊していたようだから、奥さんはあまり出歩かなかった。透析を繰り返していて、旦那さんがずっと送り迎えをして」

近所の人
「病院に旦那が連れて行ったんですよね。1週間に1回か2回連れて行って、それが、ものすごく時間がかかる」

　2人が倒れていた寝室には、練炭コンロが置かれていたと言います。1階には遺書とみられる紙も…。

野村容疑者の供述
「練炭コンロを使用し、妻と心中しようとしたことは間違いありません。ベッドで苦しがっている妻を早く楽にさせたいと思い、近くにあった電気コードで首を絞めました。妻を殺そうと思って首を絞めたわけではなく、早く楽にさせてあげたいという思いでした」

　警察は、野村容疑者が無理心中を図った可能性があるとみて調べています。