#ANNnews “謎の骨董”驚きの正体 館長も驚き…調査するとイタリアの博物館にたどり着く【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2025年8月30日)
“謎の骨董”驚きの正体 館長も驚き…調査するとイタリアの博物館にたどり着く【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2025年8月30日)
屋内で日本最大級の規模を誇る「有明骨董(こっとう)ワールド」。発見したのは、35万円の「木彫りのクマ」。昭和レトロブームで近年、人気になっていました。高値を付けるクマの特徴とは?
さらに、店主もよく分からない“ナゾの骨董”も…。100年前のアメリカ製「プレス機」。洗濯関係のモノだと店主は言いますが…。調査すると、イタリアの博物館にたどり着きます。館長も驚く“ナゾの骨董”の正体とは?
■35万円の「木彫りのクマ」も
屋内で日本最大級の規模を誇る「有明骨董ワールド」。江戸時代の刀剣類から、中世の西洋アンティークまで。全国からおよそ230の業者が集まる、まさに“骨董の祭典”です。
近年は昭和レトログッズが大人気。なかには、こんなマニアもいます。
来場者(14)
「(Q.何をきょう求めてきた?)1960年代ぐらいの看板です。当時は字体とかデザインが、すごいユニークでいいんですよね。あと色を派手に使っていたりとか」
中学3年生の森川蓮生さん(14)。実は“ホーロー看板”博士ちゃんとして番組にも出演するほどのマニアでした。
“ホーロー看板”博士ちゃん 森川さん
「最初、レトロ自販機っていう古い自販機が好きで。『うどん』とか『そば』を調べているうちに、こういう看板を見つけて。そこからはまっていって」
森川さんのコレクションルームには、なんと150枚以上の看板が所狭しと飾られていました。
森川さんの祖母(62)
「(自分が)幼少のころから、ずっと見てきているものを、一緒に孫と楽しめるっていうのがすごくありがたい」
久保田直子アナウンサー
「見てください、この愛ある抱きしめ方。『青星ソース』の看板。きょうの戦利品ですもんね」
そして、ここ数年人気急上昇の昭和レトログッズが、会場のあちらこちらで出品される木彫りのクマ。
木彫りのクマのコレクター
「特徴が一つ一つあるので、フィギュアとして並べた時、違いが出て(楽しい)」
一般的には2000円から5000円くらいですが、なかには高額なものも…。
店主
「5万円」
久保田アナ
「え?」
店主
「35万円」
久保田アナ
「35万円?とんでもない声を上げてしまった」
人気が価格をつり上げ、この小さなクマがなんと35万円。もしかしたら、皆さんのうちにもあるかも…。
高値の付きやすいクマには、いくつか特徴があると言われています。目がガラス玉。裏に作家の刻印。そして意外ですが、サケをくわえていないモノ。くわえたものは、お土産として販売された量産品が多いと言われています。
そしてフシギ調査隊が発見したのは、来場者も首を傾げる“謎の骨董”でした。
■追跡 何に使われていた?“謎の骨董”
鉄でできた青い箱。ふたを開けると中には何やら機械が…。何の道具か分かりますか?
久保田アナ
「分かりました。これが正解でしょう。電話です」
違います。組み立てて行くと…そろそろ分かりました?
久保田アナ
「蓄音機」
骨董店
「はい、当たりです」
およそ100年前のゼンマイ式の蓄音機。電気を使わないため、野外でも使えたそうです。
久保田アナ
「これは面白い」
さらに…。
久保田アナ
「ちょっと気になったものがあって。ここにあるこのエイヒレ?」
違います…。これは江戸時代に使われたモノで、木製の何かの破片です。
来場者
「花びらみたいな感じですけど木ですよね、これ?」
たくさんの花びら…皆さんも、一度は見たことがあるはずです。
来場者
「あ!分かったかも!蓮華(れんげ)?仏様の蓮華?」
骨董店
「大当たり」
来場者
「台座のところの」
骨董業者
「大正解」
久保田アナ
「すごい。分からない。今言われても分からない」
そう、こちらは仏様が乗る台座の蓮華の花びら。お守りとして購入していく人もいるようです。
そして、海外の骨董にも不思議なものが。取っ手を回すと2つのローラーがグルグルと回る道具。およそ30年前、アメリカで購入したといいます。
骨董店「タイムマシン」 殿島洋一郎さん
「わけの分からないものがいっぱい売っているところがあって、(衣類を)平らにのばすための圧力をかけるローラーになります」
1920年に作られた衣類などのプレス機だと言われ仕入れたものの、本当かどうか気になっていました。
フシギ調査隊は真相を探るべく緊急追跡!すると、博物館レベルの驚きの正体が判明したのです。
■何に使う?“謎の骨董”驚きの正体
最初に向かったのは、杉並区立郷土博物館。何やら似たようなものがあるというのですが…。
久保田アナ
「ありました。これは近いんじゃないですか」
昭和30年代の洗濯機。洗濯した衣類をこのローラーで絞って脱水していました。
杉並区立郷土博物館 学芸員 伊東亜希子さん
「ローラー部分が確かに似ていますね。こっちは木ですか?木みたいな。下が金属ですね」
久保田アナ
「素材が上下で違う」
金属のローラーはさびるため、この「謎の骨董」は脱水機でないと言います。
伊東さん
「何かプレスっていうか、のばすような機械かもしれない」
やはり骨董店の店主が言っていた衣類のプレス機なのか?クリーニング店で使われるプレス機などを製造する会社に聞くと…。
三幸社 営業部 張春范さん
「やっぱりプレスする、仕上げるには熱と圧力が必要なので。多分仕上げられないと思います」
電源のない“謎の骨董”は熱を出せないため、衣類用のプレス機ではないと言います。
張さん
「生地をのばすような食品関連とかで、アメリカなのでピザかパスタか」
久保田アナ
「そっちかー」
■“謎の骨董”正体が判明
そこで、神楽坂でイタリアンレストランを営むイタリア人シェフに見てもらうと…。
ステファノ神楽坂 ファストロ・ステファノさん
「すごいね。なんか古そうなものですね。面白いのが、上が木のローラー、下が鉄のローラーですよね」
店で使う最新のパスタマシンは、ローラーが2つともステンレス製です。
ステファノさん
「やってみるしかないですよね」
久保田アナ
「やってみる?」
ステファノさん
「うん、やってみたほうが良くない?」
果たして“謎の骨董”はパスタマシンなのか?そして、木のローラーの意味とは?
久保田アナ
「通るかな?通った、通った、通った!できる、できる、できる」
ステファノさん
「できる、できる」
「上の(木の)ローラーで、パスタがザラザラになる。それでソースとよく絡まる」
木のローラーは、生地の表面に細かい凹凸をつけるためと推測。しかしパスタは作れたものの、初めて見る道具にパスタマシンである確証は持てないといいます。
ステファノさん
「もしかしたらパルマのパスタ博物館にあるんじゃないですか」
イタリア北部のパルマにあるパスタ博物館。19世紀ごろのパスタに関する道具などが展示されています。館長のゴニッツィさんに写真を見てもらうと…。
パスタ博物館 館長 ジャンカルロ・ゴニッツィさん
「これはパスタを作るための家庭用マシンです。日本で見つかるなんて、北極で見つかるくらい驚きです」
イタリア人シェフの見立て通り、謎の骨董の正体は家庭用のパスタマシンでした。なんと、全く同じものが博物館にもあるといいます。
ゴニッツィさん
「木製のローラーは取り換え可能で、のばした生地から3種類のパスタを作れます」
それまで店でしか食べられなかったパスタが、家庭で手軽に作れるようになったといいます。
この家庭用パスタマシンを最初に作ったのは、イタリアからアメリカに渡ったアンジェロ・ビタントニオ。その息子が作った2号機が、今回、骨董市で売られていたもの。実はこのマシンの登場で、パスタの歴史が変わったと言います。
ゴニッツィさん
「今、世界中でパスタが食べられているのは、その小さなパスタマシンがあったからと言っても過言ではありません」
この結果を骨董店主に伝えると…。
骨董店「タイムマシン」 殿島洋一郎さん
「パスタマシン??勉強になりました。(売らずに)大切に飾っておきます」
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