#ANNnews 入店30秒で取り出した包丁“緊縛強盗”犯行の一部始終 親族明かす“容疑者の 困窮”【報道ステーション】(2025年9月22日)

入店30秒で取り出した包丁“緊縛強盗”犯行の一部始終 親族明かす“容疑者の 困窮”【報道ステーション】(2025年9月22日)
埼玉県羽生市で貴金属買い取り店の店長が刃物で脅され現金を奪われた事件で、逃走していた奥澤博樹容疑者(60)が22日未明、逮捕されました。

事の始まりは、20日午後4時半ごろのことです。
奥澤容疑者とみられる男は、30分間で、2度、店に来店しました。

そのときのことを、店長は、こう説明します。

店長
「最初のときに『ネックレス3本くらいを売りたいんだけど、査定は何分かかりますか?』という話をして、『奥さんを連れてくる』ということで30分くらいして戻ってきたので、『ソファーにかけてください』と案内したところいつになっても座らない」

入店から30秒後、男は、白い紙袋から包丁を取り出します。


「ごめんなさい」
店長
「(悲鳴)」

「騒ぐな、騒ぐな」
店長
「わかりました」

「金出せ」
店長
「ちょっと、あっちに…」

「うるさい、うるさい」
店長
「わかりました」

「早く金出せ」
店長
「わかりました。いま、出します。でも、きょう、お金を使っちゃってないんです」

「じゃあね、おとなくしててね」

男は、店長が差し出した手提げ金庫から5万6000円の現金と、店長のスマートフォンを奪い取ります。

店長
「現金を渡したあとに『殺されたくないだろう?』と言われて、まっすぐ、気をつけして立て、手を後ろに回せと。粘着テープを肩からひじくらいまで、5~6周くらい、ぐるぐると布の粘着テープで巻かれて」

店長を粘着テープで拘束した奥澤容疑者。

店長
「ごめんなさい」

「うるさい。命とどっちが大切?横になれって言っただろ。早く」

このあと男は、乗ってきた車で立ち去ります。
次にその所在が明らかになったのは、31時間後のことでした。

奥澤容疑者は、茨城県古河市のホテルで逮捕されました。
事件があったお店があるのは、埼玉県羽生市。そして、奥澤容疑者の自宅は、そこから4.5キロ、群馬県明和町です。目的はわかりませんが、移動が3県にまたがる事件でした。

奥澤博樹容疑者
「強盗事件については、否認します」

奥澤容疑者は、どのような人物なのでしょうか。

店長
「(犯人は)包丁を私に向けたときは、ちょっと声が震えているような感じ」

近隣住民
「人柄と言われても難しいけれど、普通の人だと思う。(Q.何を目指していた)ボーリングの選手。自分でボール買ったり、靴買ったりして」

仕事は安定しなかったそうです。

奥澤容疑者の自宅。
手入れが行き届いているようには見えず、庭の片隅には、ゴムのチューブが、山積みになっていました。

近隣住民
「(奥澤容疑者の)お父さん、結構、自転車で繁盛していた」

2年前、自宅と同じ住所には、まだ自転車店がありました。しかし、翌年には、閉店しているようにみえます。父親が亡くなったこのころに奥澤容疑者は、再び、生まれ育ったこの家で暮らすようになったそうです。近所に住む親族は、お金の相談を受けていました。

容疑者の親族
「たぶん、お金に困っていたと思います。私は、あの子(容疑者に)大分、お金を立て替えている。スマホも切れてるから、仕事も困るって言うから、現金を渡して、スマホ使えるようにやりなさいって」

事件が起きたのは、この直後のことでした。
警察は「闇バイトの可能性はない」とみて、捜査を続けています。
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