#ANNnews イラン側は否定も…トランプ氏「合意したがってる」“米・イラン協議”実現性は?【報道ステーション】(2026年3月24日)



イラン側は否定も…トランプ氏「合意したがってる」“米・イラン協議”実現性は?【報道ステーション】(2026年3月24日)
エルヴィス・プレスリーの故郷、テネシー州・メンフィスに入りしたトランプ大統領。秋の中間選挙をにらんで、アメリカで最も高かった凶悪犯罪率を半分近くまで下げたと実績をアピールしました。

ただ、イランとの戦闘が長期化すれば、中間選挙に響く事態にもなりかねません。

アメリカ トランプ大統領
「私の人生はディールそのもの。合意は実現するだろう」
(Q.イランと多くの点で合意したと)
「多くだ」
(Q.いくつですか)
「15項目ある」
(Q.イラン側が承諾を)
「核兵器を持たせないこと。これが第1、第2、第3の条件だ」

■パキスタンが仲介役に?

アメリカメディアのAxiosは、23日、イスラエル当局者の話として、仲介国がアメリカとイランの協議の開催を調整していると報じました。早ければ、今週中にも、パキスタンのイスラマバードで行われ、アメリカからは、バンス副大統領やウィトコフ中東担当特使、イランからは、ガリバフ国会議長が出席する可能性があるとしています。

仲介役として浮上したイランの隣国・パキスタン。

フィナンシャル・タイムズは、パキスタンのムニール陸軍参謀長が、22日にトランプ大統領と電話会談を行い、その翌日には、シャリフ首相が、イランのペゼシュキアン大統領と会談したと伝えています。さらに、19日には、サウジアラビア、エジプト、トルコ、パキスタンの外相らが協議するなど、停戦を模索する動きが出ていました。

アメリカ レビット報道官
「機微にふれる交渉をメディア経由で進めることはしない。状況は流動的で、ホワイトハウスの正式発表があるまでは、協議をめぐる憶測は控えるべきだ」

CNNは、これまで表に出てこなかったバンス副大統領が、カギを握っているといいます。

CNNホワイトハウス担当 ホームス上席特派員
「バンス副大統領が積極的に関与していることがわかりました。他国への介入に懐疑的・批判的で知られていますが、ネタニヤフ首相とイランとの合意について電話会談したそうです。大統領は、イランと15項目で合意に至ったと言いましたが、イランに対する“期待”に近く、15項目をパキスタン経由で打診したようで、イランがこれに合意したか不明です」

■イラン側“交渉役”に浮上した人物

イラン側は、交渉に積極的なように見えません。

イラン軍司令部報道官
「イランは、ペルシャ湾海域およびオマーン領海で、完全な主導権を有し、ホルムズ海峡を非常に巧みに、かつ力強く管理している。ペルシャ湾に機雷を敷設する必要はないが、安全確保のため、必要に応じて、あらゆる手段を用いる」

イラン側の出席者として名前が挙がるガリバフ国会議長。1961年生まれで、イラン・イラク戦争時に革命防衛隊に入隊し、戦闘機のパイロットから航空部隊の司令官も務めました。その後、テヘラン市長にも就いた、いわば叩き上げです。殺害された最高指導者・ハメネイ師の側近としても知られ、次男で後継者のモジタバ師とも関係が深いとされています。アメリカとイスラエルには、強硬な姿勢を見せてきました。

ガリバフ氏は、アメリカとの交渉をはっきり否定しています。

イラン ガリバフ国会議長
「アメリカとの交渉は行われていない。アメリカとイスラエルは、泥沼から抜け出すため、フェイクニュースを通じて、金融市場や石油市場を操作している」

ただ、トランプ政権は、このガリバフ氏を潜在的なパートナー、さらには、将来の指導者として検討しているという報道もあります。

■海兵隊がまもなく中東に

出口を模索し始めたかに見えるアメリカ。同時に圧力もかけ続けています。

海兵隊約2200人とともに中東に向かっている強襲揚陸艦『トリポリ』。トランプ大統領が設けた5日間の期限の最終日、27日に到着予定だと報じられています。

トリポリは、他の揚陸艦と異なり、上陸用の小型の船を収納するドックをなくすことで、多くの航空機を搭載できるようにした新型の艦船です。最新鋭のステルス戦闘機『Fー35B』が最大20機、輸送機『オスプレイ』も12機搭載でき、海ではなく、“空からの強襲作戦”に特化した揚陸艦です。

1週間前にシンガポール沖でとらえられたトリポリには、甲板にFー35とオスプレイが、びっしりと並んでいるのが分かります。

■中東での死者2600人超に

先月28日から始まった攻撃で、中東での死者は2600人を超えました。被害は、さらに拡大しています。

イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領と電話会談したことを明かしたものの、あくまで“利益”を強調しています。

イスラエル ネタニヤフ首相
「アメリカ軍との成果の活用機会があるとトランプ大統領は考えている。我々は同時に、イランでも、レバノでも攻撃を続ける。イランのミサイル計画と核計画を潰している。我々は、いかなる状況下でも重要な利益を守る」

■モジタバ師が「米との交渉に同意」か

イスラエルメディアは24日、情報筋の話として、最高指導者モジタバ師が、イランが提示する条件に基づいて戦闘を早期終結させるため、アメリカとの交渉に同意したと報じました。

この決定をアラグチ外相が、トランプ政権のウィトコフ中東担当特使に密かに伝えたということです。

また、ロイター通信の取材に応じたイスラエルの当局者は、トランプ大統領がイランとの合意成立に固執していると語ったとしています。

■食い違う主張 トランプ氏の狙い

アメリカとイランの主張が食い違う中、協議は本当に行われるのでしょうか。アメリカの安全保障に詳しい明海大学・小谷哲男教授はこう分析します。

明海大学 小谷哲男教授
「協議が実現する可能性はある。出席者にバンス副大統領が浮上した理由は、イラン側を安心させるため。バンス副大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相にも物が言える存在であり、最後までイラン攻撃に反対していた。イラン側との交渉をスムーズに進めたい“トランプ氏の狙い”が見える」

■“交渉役”に浮上 ガリバフ氏とは

3年前までイランにある日本大使館で専門調査員を務めていた、中東調査会の斎藤正道さんに聞きます。

(Q.イラン側の出席者として名前が挙がるガリバフ国会議長はどんな人物ですか)

中東調査会 斎藤正道さん
「ガリバフ氏は、革命防衛隊の空軍の司令官だった人で、その後、警察長官を務めたことがあるということです。大統領選挙にも何回か出馬しているのですが、ことごとく落選しています。2020年から国会議員になって、そこから国会議長になりました。殺害されたアリ・ハメネイ師と同じイラン東部の出身で、アリ・ハメネイ師の妻の縁戚関係者なので、新たに最高指導者になったモジタバ・ハメネイ師とも血のつながりがあります」

(Q.実力者が次々と殺害される中で、ガリバフ氏はアメリカと交渉するのに相応しい人物ですか)

中東調査会 斎藤正道さん
「ガリバフ氏は、テヘラン市長を長年務めてきました。テヘランは非常に大きなイランの首都で、日本で言えば東京に近い感じでしょうか。そこでの行政機関も非常に長いこと、そして、最高指導者事務所と非常に近い関係を持ってきた。さらに、革命防衛隊の元司令官ということで、軍関係者とも関係が非常に深い。現在は国会議長として、国会議員その他の人たちもにらみが効く。現在、イランの中で生存している人の中では、軍にも影響力があるし、最高指導者事務所にも影響力があるという意味で、非常に現実主義的な人物であるということで、アメリカと唯一、交渉できる人物と言えると思います」

(Q.ガリバフ氏は1人で力を持っているのでしょうか。力関係はどうなっていますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「ガリバフ氏だけが力を持っている訳ではないと思います。現在、アメリカ・イスラエルと交戦をしている主力部隊の革命防衛隊で、恐らく指揮を執っているのはバヒディ氏です。パクプール氏が革命防衛隊の総司令官でしたが、この人の筆頭副司令官としてバヒディ氏がいました。バヒディ氏は、国防大臣や内務大臣、政府の要職も経験してきた、非常に影響力のある軍人として、あるいは行政関係者として経験の深い人で、かなりの実力者ではないかと思います。

(Q.外交を進める上で、この2人がキーポイントになりますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「そうですね」

(Q.イスラエルメディアは、モジタバ師がアメリカとの交渉について同意をしたと報じました。これも、この2人が進めて同意したと考えられますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「モジタバ師は、公の舞台に出たことがほとんどない人物です。現在、けがをしていると思われますが、そのけがの状況についてもよく分かりません。恐らくモジタバ師の振り付けをしている人物、取り巻きが、モジタバ師の意思を代弁している形になるかと思います。その時に、モジタバ師に一番近い、そしてモジタバ師の意思を表明できると周りにアピールできるのは、ガリバフ氏なのではないかなと」

(Q.モジタバ師の承認を受けたというのは、かなり大きいことになりますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「モジタバ師と縁戚関係を持っているということで、モジタバ師の承認を得ることができる、最も近い存在と言っていいのではないでしょうか」

(Q.そうすると反対もしにくくなりますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「戦争の継続を強硬に主張する強硬保守派の人たち、軍人とかがいると思いますが、それに対しても最高指導者であるモジタバ師がこう言っているのだから、停戦あるいはアメリカとの話し合いをのむべきだと主張することも可能だろうと思います」

(Q.公式には、ガリバフ氏も「交渉をしていない」と否定していますが、なぜですか)

中東調査会 斎藤正道さん
「イランは今、アメリカとの間でいわゆる消耗戦をしています。世界経済にダメージを加えたり、湾岸諸国に対して反撃をすることを通じて、世界経済、アメリカ経済にダメージを与える。そうすることでアメリカを疲弊させるのが、イランの狙いになるわけです。そういう状況で、何らかの停戦をするにしても、アメリカから良い停戦条件を得る必要があるので、可能な限りアメリカとの消耗戦、戦闘を長期化させることが、イランにとって有利に運ぶことになります。そのため、アメリカとの話し合いをすぐに認めるのは、イランの利益に結びつかないという判断が1つあります。また、敵国であるアメリカと、早めに妥協するような姿勢を取ると、強硬派から弱腰である、あるいは裏切り者であると批判・反発が起こりかねません。そういうことも含めて、アメリカとの話し合いに関しては慎重な立場を崩すわけにはいかないということになるかと思います」

■なぜ浮上?仲介国にパキスタン

(Q.もう一つ具体的に出てきたのが、仲介国としてパキスタンです。仲介役としてふさわしいと言えますか)

中東調査会 斎藤正道さん
「パキスタンは第2次トランプ政権以降、アメリカと非常に関係が深くなっています。ニール陸軍参謀長は去年、2度にわたってアメリカを訪問して、トランプ大統領と会談するなどして、非常に関係を深くしていると。また、イランとパキスタンの間も、去年6月のイスラエルとの間の12日間戦争の時に、パキスタンはイスラエルをずっと強く非難してきました。
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