#ANNnews イノシシ大繁殖…1000頭超 悲鳴続々「田んぼ全滅」 突進で歩行者大けが 車に衝突も【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年2月25日)

イノシシ大繁殖…1000頭超 悲鳴続々「田んぼ全滅」 突進で歩行者大けが 車に衝突も【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年2月25日)
栃木県などにまたがる遊水地の周辺でイノシシが大繁殖し、1000頭以上になっています。周辺の農地に被害が大きく広がっています。
■イノシシ猛突進 13針縫うけが
東京から車で約1時間半。栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地。東京ドーム約700個分という広大な遊水地では、散歩やサイクリングを楽しむ人の姿も見られました。そんな市民の憩いの場に異変が起きていました。
至る所に立てられた「イノシシ出没注意!」という看板。渡良瀬遊水地では、イノシシの出没情報が多発。注意が呼びかけられています。
取材したこの日もカメラの前に現れたイノシシ。遭遇するとただでは済まないケースも。
福岡市の住宅街に現れたイノシシを捉えた映像では、フェンスに衝突し方向転換すると、何かを見つけたのか突如、猛突進。イノシシのタックルを受けて跳ね飛ばされる歩行者の男性。さらに、倒れこんだ男性に対して執拗(しつよう)に攻撃を繰り返します。
周囲の車がクラクションを鳴らすと、驚いたのか、一目散に走り去るイノシシ。この時男性は太ももなどをかまれ、13針を縫うけがをしました。
■庭で大きなイノシシが昼寝
東京・八王子市を走る車のドライブレコーダーの映像では、突然道路に飛び出してきたイノシシと衝突。まるで岩とぶつかったような衝撃を受けたといいますが、イノシシは何事もなかったかのように起き上がると、道路脇のフェンスを突き破り走り去っていきました。
イノシシ出没情報が多発している渡良瀬遊水地で、地元住民に話を聞いている最中にも、遊水地の茂みの中から姿を現したイノシシ。
別の場所でも…。群れで生活しているのでしょうか、さらにもう一頭現れ3頭に。
渡良瀬遊水地では、イノシシの生息数が2年で倍増。2024年度には1000頭を超えるイノシシが確認されています。
地元住民
「その辺の土手の下のところで(イノシシが)うろついているのを何回か見ていますね。ちょっと危ないなと思って、急いで立ち去った」
1000頭を超えたイノシシは、人との接触の恐れがある場所にも姿を現すように。取材中にも、人の往来も多い道路を平然と横切るイノシシ。脇道でも、我が物顔でイノシシがウロウロ。道路に面した茂みの中をよく見ると、やぶに紛れてこちらの様子をうかがうイノシシが。
さらにイノシシは、市街地にまで出没するように。
自宅の庭にイノシシが居座っていた地元住民
「ここの梅、ここの梅の木の所にちょうど」
遊水地に隣接する住宅街に暮らす女性。気付くと自宅の庭で大きなイノシシが昼寝をしていたといいます。
「(体長が)1メートルはあったわね。びっくりして雨戸バンバンバンってたたいたの。そしたら逃げてっちゃった。怖いですよ。子どもが、孫なんかね、ここ通学路になっているんで」
渡良瀬遊水地周辺では、2024年度にイノシシと接触してけがをするなど、人身被害が3件発生しています。
■災害時の治水機能低下も…
取材中によく目にしたのは、イノシシが地面を掘り起こす様子です。鼻で地面を掘り起こす習性があるイノシシ。辺り構わず掘ってしまうことで、公園の芝生は見る影もなく穴だらけに。周辺では深刻な掘り起こし被害が出ています。
イノシシが掘り起こしたとみられる被害で、歩道の防護柵の土台がむき出しになってしまっている場所もあります。
掘り起こし被害は周辺のゴルフ場でも見られました。コースを回っているすぐ横では、芝生がはぎ取られてしまっている場所も。ゴルフ場のスタッフが夜間にコースを見回ると、物陰から7頭のイノシシが。
クラクションを鳴らすと、コースの中をイノシシファミリーが疾走。ゴルフ場では去年、イノシシの侵入を防ぐための柵を設置したといいます。
渡良瀬川の堤防でも深刻な被害が出ています。イノシシによる遊水地周辺の堤防掘り起こしなどの被害は、5年で約30倍と急増。災害時の治水機能低下が懸念されています。
■コメ「収穫は8割ダメ」
イノシシの急増によって、周辺では深刻な農業被害も発生しています。
コメ農家 福地さん
「このデカい足跡がイノシシだよな。こういうのがほら、これとかよ」
栃木市のコメ農家・福地さんは、田んぼを荒らすイノシシに悩まされているといいます。
「やっぱり中へ入って、こう寝転ぶんだよな。それとか(田んぼに)水がたまっているからそこで水浴びじゃないけど、そういうのをやったり」
遊水地周辺で撮影された田んぼの様子を見ると、イノシシに侵入された田んぼでは、ところどころ、ぽっかりと穴が空いています。
「収穫間近に入ってくるのが多いから、どうしようもねぇんだよな」
イノシシの侵入を防ぐため、柵を設置するなど対策もしていると言いますが…。
「どっかから、下から潜っちゃうかで入っちゃうよな。穴ほじくってな」
イノシシは得意の穴掘りで田んぼに侵入。その被害は深刻だといいます。
「だいたい作ってある3割くらいは減ったな」
去年はコメの収穫が3割減ってしまったといいます。イノシシに悩むコメ農家は他にも。
「(Q.イノシシの被害ってどうですか?)ひどいよ。ここだけじゃないよ。下(の田んぼ)なんか全滅だったよ」
「イノシシが入り込んで毎日のように荒らしていくから」
去年はイノシシに荒らされ、全滅してしまった田んぼもあったといいます。
田んぼに侵入したイノシシが稲を食べている様子を撮影した映像です。親子とみられるイノシシが夢中で稲を食い荒らし、時折、顔を上げてはむしゃむしゃ。イノシシはコメの匂いと味を覚えているといいます。
コメ農家 赤坂さん
「実るとやたら入ってきますね。(コメの)味が分かっていますね。匂いと味がね」
「(Q.もう覚えちゃっている?)覚えちゃっていますね」
これはおととし、収穫を間近に控えた赤坂さんの田んぼの様子です。
「こういう状態でやられちゃうんですよ。こうなると収穫は8割ダメですね」
広範囲で稲が倒れてしまっている田んぼ。収穫直前にイノシシに荒らされ新米は廃棄処分に。まだ収穫前の田んぼを守るため、日課となっていたのが、一人で行う深夜の見回り。
「あっいたな。ガサガサいってるから。ほら向こう行ったよ、これ」
コメを食い荒らしていたのでしょうか。稲穂の中から2頭のイノシシが。毎晩、田んぼを荒らすイノシシを追い払っていましたが、いたちごっこだといいます。
■自治体が国に要望
イノシシ急増を受け栃木県、茨城県、群馬県、埼玉県では「渡良瀬遊水地連携捕獲協議会」を設置。わなによるイノシシ捕獲に力を入れています。
わなの設置場所に同行させてもらうと、4頭のイノシシが捕獲されていました。
渡良瀬遊水地周辺にはわなが200基以上設置されていて、2024年度は263頭が捕獲されました。
WSaT 田村邦夫技師
「(Q.毎日わなにかかっている?)このところ毎日、捕獲が続いているような感じですね。今年は特に、かなり捕獲が続いているので、イノシシが増えているなというのは感じますね」
毎日、捕獲をしているものの、それ以上にイノシシの急増を感じているといいます。
相次ぐ被害を受け去年10月、栃木市、古河市など渡良瀬遊水地周辺の4市2町は、国にイノシシ対策を講じてほしいと要望を行いました。
赤坂さん
「(遊水地から市街地へ)100%ふさぐっていうのは難しいですよね。地域一帯で全部やらないと、遊水地の中から外に出ないように対策を講じなければ無理ですね」
■ゲリラ雷雨で拡大!?
なぜ、これだけ急増しているのでしょうか。
まず、イノシシの特徴です。警戒心が強く身を隠せる場所を探している。また、繁殖力が高いという点があります。
実際に渡良瀬遊水地に関してはやぶなどの隠れられる場所が多く、さらには植物などの食料が豊富です。こうなるとイノシシの妊娠率が上がり、死亡率が低下していきます。
では、イノシシはどこからやってきたのか。イノシシの生態に詳しい宇都宮大学の小寺祐二准教授によりますと、1つ目の可能性は上流部の山から河川の増水で流されてきたのではという点です。イノシシは泳ぎが得意だそうで、流されても生き残ったのではないか、ということです。
2つ目の可能性は、山から河川沿いを移動してきたのではないかということです。
ただ、農作物への被害なども出ています。対策が求められますが、難しさもあります。
この渡良瀬遊水地は国指定の鳥獣保護区となっています。さらには公園や遊歩道があるため、一般の人の利用が多いです。そのため、栃木県の担当者も生態系への影響や安全面を考慮し、銃を使用した駆除が難しいと話しています。
わなを仕掛けての駆除・捕獲が現状の対策になっています。
今後について小寺准教授は、ゲリラ雷雨が多発するとイノシシが下流域に流されるリスクが高まる。関東の市街地やその周辺にある緑地で局地的にイノシシが増えていく可能性もあるということです。
(2026年2月25日放送分より)
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