#ANNnews “ティーンズ防災”能登&徳島の中高生が意見交換 10代だからこそできる役割も【ワイド!スクランブル】(2025年8月21日)

“ティーンズ防災”能登&徳島の中高生が意見交換 10代だからこそできる役割も【ワイド!スクランブル】(2025年8月21日)
 去年1月、大地震に見舞われた能登半島と南海トラフ地震に備える徳島の中高生らが、防災や災害時の対応について話し合う意見交換会が先週行われた。若者が考える“ティーンズ防災”とは?

■被災者の声を聞く 防災の考え方に変化

 徳島の夏の風物詩「阿波おどり」。徳島市の多くの演舞場で迫力のある踊りが繰り広げられ、街は熱気に包まれた。

 今回の阿波おどりに、能登半島から来た中高生らも参加した。

能登からの参加者
「めちゃくちゃ楽しい」
「ずっと踊りたい」

ダッシュ隊徳島 川島莉生さん(27)
「地震とか豪雨災害のことを少しでも忘れられる時間を過ごしてほしい」

 こう話すのは、徳島の災害ボランティア団体・ダッシュ隊徳島の川島さん。ダッシュ隊徳島は東日本大震災をきっかけに結成され、宮城県の石巻市や熊本県などで災害支援を行ってきた。

 今回、川島さんが中心となり能登半島地震で被災した中高生ら17人を元気付けるために徳島に招待した。

 参加した1人が、石川県輪島市に住む中学2年生の徳野由子さん。能登半島地震の後は、学校の駐車場に止めた車の中で家族5人で避難生活を送った。

徳野さん
「車の座席を倒して、みんなでぎゅうぎゅう詰めで寝て。ストレスもたまるし、体も動かせないし」

 止まっていた電気や水道が再開し、自宅に戻れたのは地震発生から3カ月後だった。避難生活を経験したことで、意識が大きく変わったという。

徳野さん
「めっちゃ水大切だし、電気も大切だし、使い方がめっちゃ変わった」

 また、同様に避難していた周りの人にも気を使うようになったという。

徳野さん
「もしお母さんが亡くなっていたら、自分のお母さんのことをお母さんと呼ぶことが、隣にいたら気になるかなと思って。自分のお母さんの名前をあだ名にして」

 家族を亡くした人が隣にいるかもしれないと、母親の呼び方も変えていたという。

 今回、徳島に来た中高生の中には、家族を亡くした人や家屋が全壊した人もいる。

川島さん
「子どもへのストレスというのは、すごく大きくて。避難所で大きい声を出したら、すぐに親に怒られたり。子どもらしくいられないことが、今の能登の現状なので。全力で楽しんでいる顔を見ると涙が出てくる」

 能登半島の中高生らを招待したもう一つの目的は、徳島の若者が防災について考えることだ。

川島さん
「徳島の子たちは、色々なことを学んでください。これから南海トラフは必ず来ます。能登半島の何十倍の被害が出ると思います」

 川島さんは今回、徳島大学の防災サークルなどと協力し、10代の若者が防災について考えるティーンズ防災を開催した。

 南海トラフ巨大地震の被害想定では、徳島県で最悪の場合4万1000人が死亡すると推計されている。

 そうした災害に備えるためにも、能登の同世代の被災経験者から直接話を聞くことは重要な機会だという。

徳野さん
「地震が起きて1週間くらいは仮設トイレとかも届かなかったから、ずっと外でトイレ。男子も女子もみんなで。お昼でも朝でも、すっと外でトイレ」
「(Q.ストレスたまるか?)うん、たまる」

 徐々に支援物資は届くようになったというが、避難生活が長引くと…。

能登からの参加者
「(最初は)家が壊れて大変だったねとか優しいんだけど、しばらくたつとイライラがつのって」
「(Q.けんかになる?)警察が呼ばれて、止めに入ることもある」

 経験談にずっと耳を傾けていた徳島の参加者たちも、少しずつ自分の意見を話し始めた。

徳島の参加者
「最近は3Dのめがねみたいなやつ」
「VRかな」
「VRで可能なので。直接しなくても、映像だけでも体験できたら違うのかな」

 1時間にわたる意見交換の後、各班がテーマをまとめ、ティーンズ防災は終了した。

徳島の参加者
「避難所での困ったこととか、同世代の人から聞くと自分もそうだよね。共感することもあったし、自分の生活と重ねて見えたので良かった」

徳島の参加者
「ニュースでしか知らなかったので、本当の事実というか、そういうことをちゃんと受け止めて、自分の学校や地域でも防災について意識を高めていけたらなと思います」

 徳島の参加者たちも話を直接聞くことで、防災に対する考え方が変わったという。

 夜はバーベキューで交流を図り、イベントは締めくくられた。

■中高生からさまざまなアイデア

 ティーンズ防災という10代の若者だからこそできる、もしもの時の役割について詳しく見ていく。

 能登と徳島の若者での話し合いのなかでは、「働きに出る親の代わりに中高生が避難所の運営を担うべき」「ボランティアとのやりとり」「小さい子どもの面倒・勉強を教える」といったことや「避難所生活で自分たちや小さい子どもたちを含め、ストレスをためないよう遊び場を拡充させること」など、10代だからこそできる役割があるのではないかという意見が出された。

 そして、その役割を果たすためには、事前の準備も必要だ。「災害にあう前、避難所に泊まる訓練をすることで、避難所生活に慣れておく」「地域のお祭りなどで人付き合いを増やすことで、どこに誰が住んでいるかなどを把握しておく」などがアイデアとして出された。

 今回の交流イベントを主催した徳島のボランティア団体・ダッシュ隊徳島の川島さんは「これから来るであろう南海トラフ地震に対し、来るから『怖いな』ではなく、準備をしていかなければいけない。今回、徳島の子どもたちもそのことに気づくことができ、能登の子どもたちからのバトンをつないで行ける」と話していた。

 そして今回、番組では能登半島地震で被災しながらも避難所の様子をSNSで発信し続けた若者を取材した。

■SNSでリアル発信 支援広がる

能登半島地震で被災 中村斗星さん(24)
「揺れの後に警報が鳴って、津波が来る緊迫感であったり、怖いということが第一印象に上がってきます」

 こう語るのは、石川県七尾市で被災し避難所生活を余儀なくされた、当時大学4年生だった中村さんだ。

 避難所では人手が足りず、トイレ掃除、近所のプールからの水の運搬など、必要なことは避難者らで分担し行っていたという。

 そんななか、中村さんが行ったのがSNSでの発信だった。

中村さん
「今の避難所の状況や欲しい支援物資の発信などのコミュニケーションをSNSで取っていました。それを見て色々な支援者が次々と連絡してくれた」

 SNSを利用したことで直接支援者とつながることができ、支援の輪が広がっていった。

中村さん
「僕にもできることないですかと、声を掛けてくれた人がいて。そこでクレープのキッチンカーを連れてこられるという人がいました。スイーツ系のものを久々に食べたなみたいな」

 避難生活が長引くと、時間が経つにつれて必要な支援も変化していったという。SNSを使えば、そうした情報をすぐに発信することができる。

中村さん
「この避難所にこういったものが欲しいということを直接支援者に伝えられるので、タイムリーに欲しいものを届けてくださった。受け身だと、やっぱりダメかなと思いました」

■避難所生活 若い世代が活躍できる場面も

 中村さんは、避難所生活の中でも若い世代が活躍できる場面は他にもあるとしている。

 例えば、避難所で決めたルールの張り紙などをあえて小学生が手書きのポスターにすることで、その文字を見た大人たちが笑顔になったり、ほっこりしたりすることがあったという。

 また中高生でも避難所のLINEグループを作成することで、避難所内での情報や悩みごとなどを共有することができるようになったという。

 そして、中村さんは地元・七尾市の田鶴浜地区で、若者たちが中心となって復興や防災に取り組む「たつるはま未来会議」という活動も行っている。

 地震で損壊した古民家を修復し、子どもたちが地域の大人と出会える場所づくりに取り組んでいる。

 震災復興や防災などの「学びの場」として提供し、高齢者の居場所、移住者の交流拠点として活用していきたいと話している。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年8月21日放送分より)
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