#ANNnews レバノンに大規模空爆 死者300人超に 停戦協議に暗雲 イラン「ホルムズ海峡再封鎖」【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年4月10日)
レバノンに大規模空爆 死者300人超に 停戦協議に暗雲 イラン「ホルムズ海峡再封鎖」【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年4月10日)
アメリカとイランの戦闘の終結に向けた協議が11日に予定されていますが、イスラエルが親イラン武装組織のヒズボラが拠点とするレバノンに、大規模な攻撃を行いました。イランは停戦の合意違反だと反発し、ホルムズ海峡を再び封鎖したと宣言しました。
■“停戦合意”後もレバノン攻撃
CNN ナダ・バシール特派員
「家屋は破壊され大きな煙が立ち込めています。これがまさにイスラエルによる大規模攻撃後のベイルートの惨状です」
「ちょうど私の後ろの場所はマンションなどが建っていたり、店舗も多く並ぶ繁華街なので、攻撃当時多くの人が行き来していました」
被害を受けた店のオーナー
「煙が立ち上っていて、落ち着いてから外に出ると、けがをした子どもたちや年配の男性や女性が運び出されていました。それがここで起きた現実です」
破壊された建物の住民
「(軍事施設などは)この地域には何もない。爆発音が3回聞こえた。すごい轟音(ごうおん)で煙が家の中へ流れてきた。それで大きな空爆だと分かった」
攻撃を受けた地区の住民
「ここで罪のない人たちが死んだ。イスラエルは『標的がいた』と言うが、いたのは住民と子どもだけだ」
停戦合意後の8日、イスラエルによるレバノンへの大規模な空爆。イスラエル軍はSNSでレバノンを空爆する映像を公表しました。
爆撃を受けた首都ベイルートでは、建物は崩れがれきの山に…。燃え上がり黒焦げになった何台もの車が、そのままの状態で放置されています。
夜になっても救助作業は続けられ、廃虚となった建物からは多くの人たちが運び出されました。
一夜明けても、いたる所で煙が立ち上り、復旧作業が行われる最中にも火の手が上がっていました。
■死者300人超
イスラエル軍は、親イラン武装組織ヒズボラの軍事拠点など100カ所以上に対し「最大規模の攻撃」を実施したと発表。イスラエルの地元紙はイスラエル国防軍は戦闘機50機で、10分間で160発の爆弾を投下したと伝えています。
またCNNは、レバノン保健省の話として少なくとも303人が死亡したと伝えています。
イランが停戦合意の条件としていたレバノンへの攻撃停止。
アメリカのNBCニュースは政府高官の話として、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランとの交渉を成功させるためにレバノンへの攻撃を縮小するよう求めたと伝えました。
また、アメリカのニュースサイト「アクシオス」の取材に応じたイスラエルの高官は、レバノンとの直接交渉が来週から始まるとし、初回はワシントンで実施されると述べました。
■住民「納得できない」
自宅からおよそ3キロの場所が空爆されたという男性に話を聞くことができました。
災害や難民支援などを行うNPO法人パルシック。レバノンで現地スタッフとして働くアンソニー・ゴライヤブさんは、ベイルートにある自宅にいる時に聞きなれない“ある音”を耳にしました。
「爆撃の音か戦闘機の衝撃波のどちらかだろうと思った。その音が聞こえたので、同僚が無事か連絡したり、外の様子を見に行った」
ゴライヤブさんの自宅は被害がなかったものの、友人宅のすぐ近くが爆撃を受けました。建物は崩れ、激しく黒煙が上がっていました。
これほどまでに首都ベイルート中心部が攻撃されたことはなかったといいます。
「これまでの攻撃は(ヒズボラの拠点がある)ダヒエ地区などで非常に限定的だった。しかし今回の攻撃はベイルート中心部を狙った大規模なもので、今までとは全く違う。標的のほとんどが普通の人が住んでいるマンションだ」
ゴライヤブさんが一番疑問に感じていること…それは、停戦合意したのになぜレバノンが攻撃されなくてはいけないのかということです。
「レバノンは小さな国なので、常に他国の情勢に左右されてきた。イスラエルには放っておいてほしいけど、今後も厳しい展開になると思う。今回の攻撃は全く納得できない」
■認識の違い浮き彫りに
2週間の停戦で合意したアメリカとイラン。しかし、その合意内容に関して認識の違いが浮き彫りになっています。
レバノンへの攻撃は停戦の対象外だとするアメリカとイスラエル。一方、レバノンも対象に含まれると主張するイランは、今回のイスラエルによる大規模空爆に激しく反発。
イランの革命防衛隊は、イスラエルによるレバノン攻撃を受け、再びホルムズ海峡は封鎖されたと宣言しています。
■ホルムズ海峡再封鎖
アメリカとイランによる停戦合意からわずか一日での、ホルムズ海峡再封鎖。
8日、停戦合意後にオマーンのムサンダム半島から撮影されたホルムズ海峡の様子を見ると、小型ボートが頻繁に行き交う中、沖には石油タンカーとみられる大型船が何隻も停泊しているのが分かります。タンカーが動く様子は見られません。
同じ日にペルシャ湾に停泊するタンカーの船員が撮影した映像では、国籍不明の戦闘機が上空を飛行していました。
タンカーの船員
「戦闘機が戻ってくるぞ。あっちも見ろ。爆撃されないといいが」
革命防衛隊から発せられた無線には…。
「ホルムズ海峡の通行は依然として閉鎖されている。許可なく通過を試みた船舶は、破壊する」
船舶の位置を示すマリントラフィックを見てみると、停戦の合意後、数隻の船が通過したものの、ほとんどの船は動いていません。
停戦合意後もホルムズ海峡で緊張が続いています。
ブルームバーグは、停戦の合意後にホルムズ海峡を通過した船舶はわずか3隻で、一部はイラン関連の船舶だったと報じています。
一方で、イランの革命防衛隊の海軍は9日、「ホルムズ海峡に機雷が敷設されている可能性がある」として代わりのルートを示す航路図を公開しました。
地図にはホルムズ海峡に入る際と出る際のルートが記され、主要航路には“危険区域”と書かれています。
「ホルムズ海峡を通過しようとするすべての船舶は、この海峡の制限のため、イラン軍および現地の軍事拠点と連絡を取らなければなりません」
9日、イギリスの民放大手「ITV」の取材に応じた、イランのハティブザデ外務次官。「イランが戦闘の一環としてホルムズ海峡に機雷を敷設した」と明かし、「今も残っている」と述べました。
ブルームバーグは、イギリスを含む複数の国が、ホルムズ海峡に機雷が存在するかどうかの確認を進めていると報じています。
一方、トランプ大統領は自身のSNSに「イランとの停戦合意が完全に実施されるまで、アメリカ軍のすべての艦船、航空機などをイラン国内とその周辺にとどめる」と投稿。もしイランが停戦合意を順守しなければ「前代未聞の大規模で強力な攻撃が始まる」と警告し、「次の征服を楽しみにしている」とイランへ圧力を強めています。
早くもほころびが目立つ停戦合意。ニューヨーク原油市場では9日、WTI原油先物価格が再び1バレル=100ドルを突破。停戦合意後に行われたレバノンへの攻撃や、イランが「ホルムズ海峡の再封鎖」を表明したことで、原油輸送への不安が再燃してます。
■停戦協議メンバー明らかに
アメリカとイランの停戦協議が日本時間の11日に迫る中、舞台となる仲介国パキスタンの首都・イスラマバードではすでに厳戒態勢が敷かれていました。
検問所が設けられ、銃を手にした警察官が車を1台1台チェックします。
学校や街中の多くの店が閉められ、人通りはほとんどありません。厳重な治安対策を行うため、急きょ2日間の休日が宣言されたといいます。
交渉にあたるメンバーも明らかになってきています。イラン側からは、ガリバフ国会議長とアラグチ外相が交渉のため現地入りするといいます。
一方アメリカ側からは、バンス副大統領をトップとする交渉団の現地入りが予定されていて、ウィトコフ中東担当特使や、トランプ大統領の娘婿・クシュナー氏の名前も挙がっています。
停戦は実現するのか、それとも戦闘が続くのか。8日、滞在中のハンガリーで取材に応じたバンス副大統領は「イスラエルは交渉成功のため、レバノンへの攻撃を多少自制する意向だ。次はイランが動く番だ。さもなくば大統領は再び開戦も選べる。約束をほごにすれば、イランは厳しい報いを受けるだろう」と述べました。
■カギ握るバンス副大統領
停戦交渉に向け存在感を強めるバンス副大統領。これまで、イランへの攻撃に対し一定の距離を保ってきました。
アメリカメディアは開戦前、バンス副大統領がイランへの攻撃に対し「懐疑的」で「成功を心配」し、攻撃に「とにかく反対している」と報道。この見解の違いについて、トランプ大統領は先月こう答えていました。
「(Q.イラン攻撃に関して副大統領と意見の相違は?)それはない。我々の結束は固い。強いて言えば、私とは少し“哲学”が違って、彼は私ほど攻撃に前向きではなかったかもしれない」
バンス副大統領は攻撃に前向きではなかったものの、大きな意見の相違はなく、結束していると強調していました。
元海兵隊員でイラク戦争では従軍経験があるバンス副大統領。これまで反介入主義を貫き、過去にはロシアのウクライナ侵略について、「ウクライナがどうなろうと知ったことではない」と発言するなど、外交・安保政策を巡って過激な発言を繰り返してきました。
一方でアメリカメディアのアクシオスは、今回の停戦交渉を巡り、バンス副大統領が水面下で動き、仲介役を務めるパキスタン側と、電話でやりとりを続けてきたと報道しています。
2年後の次期大統領選で、トランプ大統領の後継者の座をねらうバンス副大統領にとって、停戦合意を得られれば大きな政治的得点となります。
日本時間の11日に始まるイランとの停戦交渉。早くも暗雲が立ち込める中、アメリカとイランは停戦を実現させることができるのでしょうか。
(2026年4月10日放送分より)
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