#ANNnews なぜいま?狙いは?今後のシナリオは?アメリカのイラン攻撃 専門家が解説【サタデーステーション】(2026年2月28日)

なぜいま?狙いは?今後のシナリオは?アメリカのイラン攻撃 専門家が解説【サタデーステーション】(2026年2月28日)
アメリカとイスラエルが、イランへの軍事攻撃を始めました。なぜ核協議が続くなか、このタイミングだったのか。攻撃の狙いは。そして今後のシナリオは。数々の疑問について、専門家に話を聞きました。(2月28日OA「サタデーステーション」)
■イランへ大規模攻撃なぜこのタイミング?
高島彩キャスター
「イラン情勢に詳しい慶応義塾大学大学院の田中浩一郎教授にお話を伺います。3月2日に協議が予定されている中で、今日(28日)イランへの攻撃が始まりましたが、なぜこのタイミングだったんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「もともと交渉を本気で行って合意をまとめるつもりがアメリカにあったのかということからして怪しいんですけれども、とりあえず交渉を行っていれば、外交的な解決の道筋を探ったけれど、アメリカの要求にイランが応えなかったので、戦争だ、軍事攻撃だということで正当化することもできるでしょうし、また戦闘に入るに際しても東地中海に原子力空母が到着するまでの時間を稼ぐ必要があったんです。それが27日まで協議を行った背景にあったんですが、27日の夜に米軍の空母が現着したので、逆に言うと準備は整ったということだったということだったと思います」
高島彩キャスター
「最初の攻撃はイスラエルからだと発表がありましたけれども、アメリカではなかったのは、なぜなんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「私もアメリカが最初に手を下すと思っていたんですけれども、トランプ大統領はやっぱり自分の手で戦争を始めたくはないという思いがあるので、イスラエルが攻撃をして同盟国たるアメリカがそれに追随するという形にしたかったんだろうと思います」
高島彩キャスター
「そういった意味では、この大義なき攻撃を国際社会はどう見ているんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「割と冷ややかですね。もちろんアメリカに協力する国は少ないんですけれども、ただその一方で強く非難している声もなかなか上がっておらず、特にヨーロッパなどは黙認してる状態ですね」
■狙いはイランの体制転換か
高島彩キャスター
「今回の攻撃、具体的には何を狙っていたんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「攻撃に入る前は核の話やミサイルの話を並べていたんですけど、トランプ大統領の発言にもあるように、体制をつぶしたい。イランにあるイスラム共和国という体制をつぶさないと、この問題は解決しないんだと。そしてそれはそのまま放置しておくとアメリカにとっての脅威になるんだと、そういう理屈になってます」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「ただイランの場合、体制転換はそう簡単なものではないですよね」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「かなり強固な体制でもあるとは思うんですけれども、ただそれを支えてるのは最高指導者ハメネイ師の存在です。彼を除去すれば、体制の屋台骨が揺らいで、そして民衆の離反もすでに起きてますから。さらにここで治安組織などの解体などが進んだり、機能不全が進めば、体制が崩壊するだろうというところも見てるんだと思います」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「ただ南米のベネズエラでアメリカがやったオペレーションのように、指導者を拉致するようなことは実際イランではかなり難しいと思うんです。あるいは空爆で殺害するということも、そう簡単なことではないと思うんですけども」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「短期間の空爆は難しいと思いますし、拉致というような話で言えば、ベネズエラの場合には米軍の中にスペイン語が話せる兵員がたくさんいますけれども、米軍の中でペルシャ語を話し、現地の事情に通じてる人間がどれほどいるのかということを考えると、同じようなオペレーションはやっぱり無理があると思います」
高島彩キャスター
「ハメネイ師を捕らえる実現可能性はどうなんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「低いと思いますのでピンポイントで空爆することを続けて、最終的には仕留めるということが目的になってるじゃないでしょうか」
高島彩キャスター
「ハメネイ師を捕えること以外で、最終的な形というのは何か思い描かれているんでしょうか」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「アメリカがこの攻撃を続けることによって、去年の6月の際には失敗した、民衆が体制に対して離反して暴動を起こしたり、体制転覆に手を貸してくれるということ。これが今回起きるんじゃないかと。あるいはもっと容易に焚きつけることができるんじゃないかと考えてる節はあります」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「内部崩壊のきっかけをつくっていく?」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「その前段になったのが、年末から1月にかけての国内での暴動だったわけで。反政府デモを見る事によって民衆のパワーも感じたし、同時に多くの人間が殺害されたということで、体制に対しての反発もさらに強まっていると。それをうまく利用しようとしているんだと思います」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「直近の情報を見ると、イラン国内ではインターネットが完全に遮断されたという情報もあるんですけど、なかなか国内で反政府的な動きはとりにくい状況というのがあると?」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「こうなってくると当然そうですね。6月の際もそうだったんですけど、敵にとって有利、自らにとって不利になるような情報が流出するのはやっぱり避けようとしますので。これはイスラエルも遮断こそ行っていませんけれども、被害状況は全く報じさせないようにしてますので」
■イランが報復攻撃…今後のシナリオは?
高島彩キャスター
「沿岸諸国もアメリカの基地があるということで攻撃を受けてますけれども、その中東の湾岸諸国の反応というのはどうでしょうか?」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「ここまではアメリカに対して攻撃を思いとどまるように説得工作もしていましたが、ほとんどの国がイランからの攻撃を受けたという格好にもなりますので、イランに対する反発も当然生じます。その点では、イランは外交的には攻撃を行うことで自らを窮地に追い込む形になったともいえます」
高島彩キャスター
「この地図を見ますとホルムズ海峡という文字も出てきますけれども、あの辺りがポイントになってくるんでしょうか?」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「海域の東側、東南側に広がるオマーン海と、北アラビア海には米軍の艦隊が展開していますので、ここを巡ってイランとの交戦が起きたりすると、まず何があっても普通に船舶がその海域を航行することは、とりあえず止まってしまうと思うんですね。長くイランが脅しをかけてきた、海峡を封鎖するという話ですけれども、イランの原油が輸出されている限りにおいては、ここはイランにとっても生命線ですので、積極的に封鎖ということには動かないとは思うんですが、ただ海域において何かしらか衝突が起きたら船の方が自ら通ることをやめることになります」
板倉明希アナウンサー
「今後想定される可能性の高いシナリオについてはどうお考えですか?」
慶應義塾大学大学院 田中浩一郎教授
「数日間であれば、体制転覆というところには至らないと思うんですけれども、10日から2週間ぐらいの空爆を続けていく中では、ひょっとすると斬首作戦が成功するかもしれませんし、逆にそこまでやっても斬首作戦が成功しないのであれば、かなり断続的な空爆をアメリカが続けざるをえないという環境になるんじゃないかと思ってます」
ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「長期化してしまうとやはり不安が高まってきますよね。そうすると直ぐにでは無いにしても原油価格が高くなったり、あるいは日本国内経済への影響も無視できなくなってくると思いますよね」
高島彩キャスター
「その辺り、もうしばらく注視していかないといけないですね。ここまで田中浩一郎さんにお話を伺いました。田中さんありがとうございました」
[テレ朝NEWS] https://ift.tt/I7lQzyg
Thank you for your support in keeping this website running.💛
View on “Tokyo Trend News”
#ANNnews
#ANNニュース
#テレビ朝日
#報道ステーション
#news
#テレ朝news

コメントを送信