
米中協議が異例の12時間超え 日米協議は暗雲…「トヨタ協力案」交渉カード?【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年6月11日)
10日に続き、ロンドンで行われているアメリカと中国による2回目の関税協議が、開始から10時間以上経っても続いています。中国によるレアアースの輸出規制などを巡り、両国がどこまで歩み寄れるかが焦点です。
■12時間超え米中協議 日本のメリットは
6時間以上の協議が行われた9日に続き、日本時間の10日午後6時半すぎから始まった米中の関税協議2日目。12時間以上経ったても協議は続いているとみられます。
トランプ大統領
「中国とはうまくやっていますが、簡単な相手ではありません」
焦点となっているのは、中国によるレアアースの輸出規制やアメリカによる半導体の輸出規制です。
トランプ大統領は状況が悪化することを望んでいないと、みずほリサーチ&テクノロジーズの小野亮調査部プリンシパルは指摘します。
「最近よく金融市場では、トランプ大統領は拳は大きく振り上げるが。マーケットが荒れると手を引いてしまう“トランプ・オールウェイズ・チキン・アウト”、TACO(タコ)と呼ばれる言葉がある。米中が全く合意せず、けんか腰で別れてしまうと、当然マーケットが大荒れになる。4月のトリプル安の教訓を踏まえて、(トランプ大統領は)たぶん学習している」
今回の米中協議がスムーズにいけば、日本にとっても大きなメリットがあります。
「この交渉がうまくいけば、日本企業の現地生産に支障が出なくなる。当然ながらアメリカ経済全体としても、ポジティブになり得る」
■日米協議に暗雲 赤沢大臣「五里霧中」
一方で、雲行きが怪しいのが日米の関税協議です。交渉を担う赤沢亮正経済再生担当大臣は10日、苦しい胸の内を明かしました。
「五里霧中みたいな感じがします。最終的に一致点を見出せるかどうかについて、道筋は見えているかと言われれば見えているとは言えない」
石破茂総理大臣も10日、地元・鳥取県から名産品のスイカを送られた時にはこう話しました。
鳥取県 平井伸治知事
「赤沢大臣はアメリカに毎週通ってますけど」
石破総理
「これ(スイカ)アメリカに出しちゃおうか。赤沢さん今度トランプにこれを」
■交渉カードにトヨタ協力案?
最大の焦点は、25%が上乗せされる自動車関税です。石破総理はG7でトランプ大統領と会談し、合意を視野に詰めの協議を行う考えですが、間に合わない可能性が高まっています。
小野調査部プリンシパル
「3つに整理すると、自動車とコメと防衛費問題がトランプ大統領に絶対間違いなく刺さるリスト。ただし、最初の2つは日本にとって聖域で軽々に返事ができない。大枠ですら示せない状況が続いてG7を迎えそう」
アメリカが市場開放を求める自動車産業について、国内最大手のトヨタ自動車は9日、自社が運営するメディアで石破総理と豊田章男会長が5月にこんなアイデアを話し合ったと明かしました。
中嶋裕樹トヨタ自動車副社長
「アメリカのカーメーカーが日本に車を持って来る時に、例えばトヨタの販売ネットワークを使って売るということも、僕は選択肢の一つだと思いますし、そういう話もその場では出ました」
トヨタの提案は事態を打開する一手となるのか。赤沢大臣は13日午前に日本を出発し、6回目となる閣僚協議を行う方向で調整しています。
(「グッド!モーニング」2025年6月11日放送分より)
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